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PDAに感心    - 2002.12.4

 先日、PDAを購入した。PDAとは、パーソナル・デジタル・アソシエイトの略で、調べると、
 「携帯情報端末のことであり,片手で扱えるサイズのデジタル機器の総称。ただし電卓や電子辞書,メール端末など単機能のものはPDAとは呼ばれない。スケジュールやアドレスなどの個人情報を管理するPIM(Personal Information Manager)機能を搭載していることが必須で,携帯電話やPHSを接続することによるメール送受信やWeb閲覧など,通信機能を兼ね備えていることも多い。」
などとある。
 ようするに、パソコンと携帯iモードの中間みたいなもので、簡単に言えば、手のひらサイズの電子手帳である。最近は携帯電話が高機能で、非常に便利になってきたので、そんなに魅力を感じていなかったのだか、たまたま安売りしているのを見かけて、衝動買いしてしまった。(シャープのザウルス/MI-E1という約2年前の機種で、キーボードとペンで入力できる) 大体、
 @テキスト文字を使ったメモ帳
 Aメールの確認
  (パソコンのメール。立ち上げに時間がかからないので素早く確認できる)
 Bスケジュール(パソコンと連動する)
 Cアドレス帳
あたりを使い道として考えていたが、さらに、
 Dホームページの閲覧(画面が320×200ドットと細かくカラーなので、見やすい)
 E文庫本としての機能
など、使ってみると便利な機能があった。(色々なソフトをダウンロードできるので、今後、さらに使い方は広がるかもしれない)
 ホームページは、旅先や移動中は携帯電話に接続して取り込むが、携帯の通信速度が遅いので(LAN接続やPHSなら問題なし)、普段はパソコンにまとめて取り込んで、そこからPDAに送る。先週、1週間、家を出ていたときは、現地の宿泊先のリストや電車の乗り換え案内の画面などを片っ端からパソコンに取り込んで、PDAに送って持ち歩いた。とても、便利だった。コンパクト・フラッシュなど外部記憶装置を装着すると、何十ページも取り込むことができるので、容量も問題ない。まだやっていないが、MP3(音楽データ)や動画も保存することができるらしい。
 しかし、何といっても私の一番のお薦めは、電子式の文庫本になることである。パソコンで文庫本のデータを(テキストとして)コンパクトフラッシュに直接書き込んで、それをPDAに装着すると、縦書きのレイアウト(縦横、字数、余白などを自由に設定可能、ふり仮名もあり)でそのまま読むことができる。字数を一画面に200字程度(ちょうど原稿用紙の半分)にしておくと、文字が大きめで見やすい。ボタン一つで次のページに行くことができるので、混んでいる電車でも、片手で読むことができる。容量も、夏目漱石の「こころ」ぐらいの量(約300kバイト)だと、コンパクトフラッシュ(64Mバイト)1枚に200冊以上は入るので全く問題ない。中身の本は、青空文庫(著作権の切れた名作を無料でダウンロードできるサイト)などで簡単に手に入る。もちろん文庫に限らず、読みたいニュースやコラムなども自由に入れて持ち歩くことができる。
 僕は、昔から、家族や友人の間で鞄が重いと有名で(肩を壊すからやめなさい、とよく注意された)、これ以上、鞄を重くしたくないという理由から、極力、楽譜以外の本を持ち歩かないようにしていたが、このザウルスのおかげで、何冊も持ち歩くことができるので、最近、読書にはまっている。
 そのうち、オーケストラ・スコアもデジタル化してくれたら、と密かに期待を寄せているが、いつかそんな日が来るのだろうか。(そうなったら、誰も、僕のかばんを重いと言わないだろうし、海外に行くときにスーツケースの重さを気にしなくても済むだろう…現場では、リモコンで、譜めくりするようになるかもしれない)(の)



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